受講生の声
神山貴宏さん
浦山絵里さん
Q
なぜ、このプログラムを受講されたのですか。
A
今、青少年に対するプログラムをどう組むかが過渡期になっていると思っています。例えば、これまでは小学校の時に子ども会で活動して成長した子が、中学・高校とジュニアリーダーをして、18歳を超えたらリーダーになっていく、という流れが普通でしたが、今ぼくの地域では高校を卒業すると外に出て行ってしまう青年も多くなり、リーダーとして引っ張っていく人が少なくなってしまっているんですよ。でも青年がいなくなったわけではなくて、こことは別の地域で育った人がここにいたり、ここに通っていたりするわけなんです。そういう方たちの活動づくり、居場所づくりを通して、「小さい頃におねえちゃんに遊んでもらった」経験をもつ子どもを増やしたくて。そうした経験をもつ子どもが青年になった時、何人かは地域活動として、社会に還元する場に参加してくれるんじゃないかと思っているんですよ。
これまでもやってはきたのですが、これまでとは違うスタイルでもやってみようと思っていた時に、このプログラムに出会いました。
Q
プログラムを受けてみて、何か変わったことはありますか?
A
このプログラムを受ける前にも、いくつかワークショップを見てきたし、自分でも挑戦していました。
でも、受講生の中には既に実践として行っている方も多くいらっしゃって、その人たちの話を聞いているうちに、より具体的にワークショップというものを捉えることができたし、何よりこの人たちと今後どうやって関わっていくのがいいかという方向に考えがシフトしていきましたね。
Q
どうしてそのように思ったのでしょうか。
A
実は、自分が自分のやり方にかなりこだわりがあって、自分の中で枠組みを無意識に設定していたんだなってことに気付けたんですよね。自分のフィールドだけなら、ローカルルールの中でなんとかなる部分があるけど、社会ではそれは成り立たない。ここはそんな社会のように多様な人が集まっていて、彼らと関わるうちに、自分はもっと越境していかなければいけないと思いましたね。
これまでの自分のぼやけていたスタイルが、育成プログラムの中で多様な人たちと関わるうちに明確になってきて、自分の立ち位置もはっきりしてきたんですよ。
Q
多様な人がいる中で、実習のプログラムを作っていくことはいかがでしたか?
A
コンテンツは持っているけど、場がない人がいたり、テクニックは持っているけど、コンテンツがない人もいる。その他にも、演劇や企業という分野の人もいて。
そういった多様な人と、実習では一緒にプログラムを作っていかなければいけない。でも、そこには意見のぶつかりあいが存在するのではなくて、違いを尊重する場があったんですよね。その時、質は違うけど、みんな似た様な行き詰まりを感じて、このプログラムを受けにきているんだなって思えましたね。
それでも、もちろん言葉が合わなかったり、妥協して進めていく部分はありましたよ。でも終わってからひもをといていくと、意外に隠れていた部分は共通していたりするのが、楽しかったですね。
Q
プログラム以外でも、受講生同士の関わりはありましたか。
A
僕は飲み会をたくさんしたいと思ってました。このプログラムにはそれ自体の価値があって、それはそれでいいのだけれど、ワークショップじゃない情報まで共有できる場のような、ゆるやかなネットワークを作っていきたいと思っていたんですよ。
色んな人がリソースを持っていて、その人たちが情報共有して、合意形成していくことはすごく時間がかかるけど、そうしていく中で、100年後200年後に素晴らしいものになると思っています。商品としてのプログラムでなくて、ワークショップということが居場所とか出会いのプログラムとしてあったらいいなと思ったんですよね。
Q
最後に、受講を考えている方へのメッセージをお願いします。
A
プログラム自体すごく完成されていて、流れに身を任せていたら、きっとあっという間に終わってしまうと思うんです。それでもいいのだけれど、せっかく多様な人と一緒にやっているんだから、誰かと立ち止まって、今何が起こっているかを味わうことはすごく大事で、それが何倍にもこのプログラムをおもしろくさせると思うんですよね。
何より一番伝えたいのは、自分で自分の学びをデザインしていくことがワークショップデザイナーのテーマなんじゃないかなってことです。自分もプログラムを作っている一員なんだって思って欲しいと願っています。